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*君はかわいいストーカー*振り向くと いつもそこには キミがいた。 *君はかわいいストーカー* ｢･･･まだいたんだ｣ 部活終了後 水道で顔を洗うオレの後ろに 君はいた。 ｢あの･･･コレ･･･｣ そう言って 君はオレにタオルを差し出す。 ｢ここにあるから｣ そう言って オレは彼女のタオルには見向きもしないで 近くにかけてあったタオルを手にする。 彼女がこうやって オレのところに来るようになって どれくらいたつだろう。 ｢私･･･あの･･･スキなんです｣ 半年くらい前だったっけかな？ 知ってたよ。 君がオレのことスキってこと。 だって 視線感じちゃってたから。 廊下ですれ違うたび 君はオレを見つめてて 部活中も君はフェンス越しに オレのこと追ってたっしょ？ オレの周りでは それとなく有名人なんだから。 178ｃｍのオレに対して 小柄な君。 光に透かすとちょっと茶色がかってて くせっ毛にしては えらくかわいくくるくるまいた 君の髪。 色は白くって 声が高い･･･のは ただ緊張で裏返ってるだけ？(笑) オレの前では 君はまだ 一度も笑ってくれないけど 友達と一緒に入る時の君は よく笑うしくるくる表情変わるよね。 百面相みたいにさ。 ｢またあのコ、お前のこと見てっぞ｣ 君はオレの周りでは すっごい有名人。 ｢ああいうの、ストーカーって言うんだよな｣ ｢でもいいんじゃない？ あ～んなかわいい子だったら ストーカーでもなんでも許せそう(笑)｣ 君が有名な理由。 オレを見つめるストーカーっていうよか ･･･君はかわいすぎるんだよ。 ｢まだいたの？｣ 練習着から制服に着替えて カバンを持って部室から出ると 真っ先にオレの視界にはいってきたのは 君だった。 部室の前で野良猫と戯れる君が 夕日にてらされて 一瞬どきっとしたんだ｡｡｡ オレが声をかけると 君はびくっと反応して立ち上がり いつものようにちょっとおどおどしながら ｢お疲れさまですっ さようならっ｣ 深々とお辞儀をして走り去ってった。 ほんっと それだけのために半時間もそこにいたわけ？ ｢ちょっと!!｣ 走り去る君を呼び止める。 すげぇな。 追いかけなくたって 名前を呼ばなくたって オレの一言で立ち止まって振り返る君。 ｢もう暗くいし、 君は女のコなわけだし･･･ 電車っしょ？ 駅まで一緒に帰るべ｣ オレのその言葉に 君は始めて オレに笑顔を向けてくれたんだ。 帰り道 二人に会話はなかったけど 君の緊張がオレにまで伝わってきて へんに緊張してた。 君はオレのコト よく見てるわりには 気付いてないみたいだね。 オレ いつの間にか君のコト スキになってるんですけど･･･？ ｢なぁ、今日ここって数学ある？｣ そうやって尋ねた教室は 偶然にも君の教室で ｢あるけどオレも忘れたんだよね」 偶然にもオレの友達も 教科書忘れてて オレの目にうつったのは君だった。 ｢教科書、ある？｣ 君に声をかけると ｢ちょっ･･･ちょっと待っててっっ｣ 嬉しそうにそう言って ロッカーから取り出した教科書。 ゆっくりくればいいのに ほらほら そんなに慌てるから 鞄につまずいて転けんだよ。 ｢さんきゅ｣ 受け取る時に ちょっとふれた二人の手。 触れた瞬間 君はびくっと手を引いて 顔を真っ赤にしてうつむいた。 ｢取って食ったりなんかしないよ(笑)｣ 振り向くと いつもそこには君がいて いっつもオレのコト 見てるんだよね。 君はカワイイストーカー。 ｢オレね、君のことスキだよ｣ これからは そんな後ろにいないでさ オレの隣にいてくれよ。 んでもって そのかわいい百面相 もっと見せて欲しいんだけど。 君はカワイイストーカー。 でもこれからは オレのカワイイ 彼女だから｡｡｡ コレを描いた時、 脳裏を過った言葉が 「*栗李*はストーカーやし」 でした(笑) 私はこの女のコみたいにかわいくないし 上手くいくはずもなかったんやけどなぁ。。 でもさでもさ スキな人を見てしまうのは仕方ないし。 いっぱい見たい いっぱい知りたい すこしでも近付きたい なぁんてキモチも持ってるやん？ そんなキモチ持ってる人はみんな ストーカーってことで☆ なんて言ったら怒られるかなぁ。。。 * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * 感想やメッセージ残してもらえると嬉しいな(^^) →bbs 読んで下さってありがとうございました☆ 良ければ他の作品もどうぞ☆ →Top |
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